再履ウム

再履、留年、そして退学。

高望みを辞めた

はじめに

1年次の成績

僕は大学生活の半分以上を棒に振りました。その理由や反省、そしてこれからどうしていこうか、書いていこうと思います。

ただの自省の記録ですから、あまり面白くないです。

オツベル

結論から言うと、自分の出来ることの限界を理解せずやるべきことをやらないのに、やらなくてもよいことをやっていたことが大学生活失敗の原因です。

僕は高校卒業後浪人してしまい、同級生が東京の大学で楽しそうに生活をしているのを見ながら予備校でシコシコと勉強していました。その結果、大学生になると彼らへの憧れが募り、あれもしたい、これもしたい、となりました。

勉強。勉強を大学でもストイックにする同級生をかっこいいと思っていたので、履修を詰め込みました。必要のない教養の授業まで、自分は学習出来ると信じていたので履修していました。

サークル活動。魅力的に思えました。同級生たちがサークル活動をいくつも掛け持ちしては楽しんでいるのを見て、いくつものサークルに入りました。

アルバイト。大学生で一番おもんないバイトのひとつである大手の中学受験塾Nの塾講師をはじめました。さあ、楽しい大学生活の始まりですよ。

その結果。

勉強はまったく身に付きませんでした。初めての一人暮らしとサークル活動、夜遅くまで続く生活で生活習慣が崩壊し、午前中の講義に一切間に合いませんでした。1年生のGPAは通年で0.70です。一体何をしに大学に来たのでしょうか。

サークル活動はどうでしょう。詳しく書けないのですが、人付き合いも含めてまったく上手くいきませんでした。もっとも後悔する部分です。

最後に、アルバイトです。これだけはお金は必要なので続きましたが、それだけです。

そんな僕が熱中し始めたのは、コンセプトカフェと、地下アイドルです。

やまねこけん

さて、こんなうまくいかない大学生活を、コンセプトカフェのキャストは癒してくれました。地下アイドルのライブは、苦しい日々をその時だけは忘れさせてくれました。意志薄弱な僕はこの楽しい空間に耽溺し、次第に大学にまったくいかないようになりました。

さて、ここで「コンカフェや地下アイドルにX万円溶かして大学生活を棒に振った話」なんて名前で記事を書けばそれなりにいいね!が稼がれようと思いますが、そんな責任の転嫁は絶対にしません。すべては、私の薄弱さですね。

結局、大学1年生は散々な結果に終わりました。まったく勉強もできず、サークル活動も、交友関係も失敗し、残ったものは何一つとしてありません。僕はこんな惨めな自分を「おもしろい」と本気で思っており、これらの自虐ネタでキショいツイートを連発して、いいね!を稼いでいました。本当に、何をしているんでしょうか。

大学2年生も、前期の本当に最初こそは勉強を頑張るも、頑張りすぎてそのあとが続かず、一年を通して破滅的な勉強と、生活をつづけました。コロナ禍とか関係ないです。本当に何がしたかったのか、自分でもわかりません。

きづき

大学3年生になると、まっとうな生活をしたい!そう願ってやみませんでした。そこで、自分の大学生活2年間が失敗した理由を考えるようになりました。ここまで探さなかったのが不思議でなりませんが、仕方ありません。そして、まずはひとつ、とても簡単な結論を得ました。

それは、僕はなにかを同時にやろうとすると、人並み以下にしかできないということです。

これは、勉強もサークル活動も交友関係もあまりうまくいかなかったのですから、当たり前の結論です。そして、もうひとつ考えが浮かんできました。

それは、自分は人並み以下だと自称している割に、心の奥底どこかで自分を有能だと勘違いしているということです。

僕は大変に自己肯定感が低く、「自虐ネタ」なんてものを口にすることが多かったです。成績の悪いところを切り取ったり、絶起をネタにしたり、とです。ところが、本当は自分は怠惰で無能な人間だとは思っていないのです。これらの自虐ネタは、自分が有能だと錯覚してるがための、保険でしかないことに、気付いたのです。

自己評価と客観的評価のミスマッチ、これに生来の卑屈さが掛け合わさって、僕の貴重な20代前半を破壊してしまったことに、気付いたのです。

それから

僕の大好きな宮沢賢治の作品に、「雨ニモ負ケズ」から書き出す詩があります。

僕は雨にも風にも負けない、強い人間になりたかったのです。あれもこれもやって、キャパオーバーになっても耐えきり、苦しみの先に何かを得ることができましょうと。自分は苦しみに耐える能力があると信じてやまず、20年間生きてきたのですが、どうも、そうではないことも、また同時に気付いたのでした。私は雨にも風にも負ける、弱い人間なのでした。普通のひとはおそらく自分の特性は早々に気付くのでしょうが、最近になるまで気付かなかったんですよね。

ただし、3年生の夏になってようやく、弱者にも弱者なりの戦略があると開き直りました。その戦略とは、一発逆転などではなく……そうです。自分にやれることを、背伸びせず、一歩ずつやるしかない、ということです。

それから、掛け持ちしていたアルバイトをやめて、サークルを休んで、趣味のアイドルも、少しずつ使う時間を減らしていきました。その時間を勉強に充てる、というほどできた人間ではなかったのですが、なんだか心に余裕が出来ていました。

少しずつ心に余裕が生まれてきて、少しずつ、大学生の本分である勉強に気が向くようになりました。高校レベルの積分は出来ないし、微分方程式の特解と斉次解の違いもよくわからない。それでも、かっこいい専門書や、有名な大学でブイブイ鳴らしてる同級生へのルサンチマンに負けず、少しずつ、最初から勉強をやり直し始めました。やる気がなくなったり、絶望したりするときも多々ありましたが、自分は弱いと開き直ったことで、最低限の努力を続けることが出来るようになりました。心なしか、荒れていた部屋も少しずつ綺麗になっていったように思えます。

これから

僕はもう大学4年生です。なぜうまくいかなかったのか、気付いたころには大学生活が終わろうとしています。ですが、気を落とすことなく、しょぼくても自分に出来ることを積み重ねて生きていこうと思います。

 

難解な専門書を読む…のではなく、研究室の掃除から、始めようかな。

 

おしまい